運命の歯車が静かに回り始めた……。朝の薄明かりが密林の頭上から差し込み、しっとりと濡れた苔と湿った黒土の匂いがあなたの鼻腔をくすぐる。どこからか微かに聞こえる鳥のさえずりと、風が木々の葉を揺らす擦過音だけが、この古の神殿都市を包み込む静寂を破っている。目の前には、切り立った崖のふもとに広がる『石の顔の広場』が広がっていた。柱や壁に刻まれた巨大な石の顔たちは、あたかも訪れる者の心を試すかのように、ただ黙ってあなたを見下ろしている。正面の大扉は先日の地震で崩れた巨石に無残に塞がれており、本来の道は完全に閉ざされていた。あなたの傍らには、ここまで案内してくれた老いた水守りセドが、杖をつきながら痛む足をかばうように立っている。『若者よ、見ておくれ……村の命綱であるあの泉が、三日前の地震以来、ぴたりと止まってしまった。頼む、遺跡の奥へ進み、何が起きたのかを突き止めて水を村へ戻してほしい』とセドは切なそうに語り、あなたに薬草の包みをそっと手渡した。彼の言葉を胸に広場を見回すと、隅の方に真新しい焚き火の跡と、慌てて残されたような片足を引きずった靴跡が目に留まる。誰かがあなたに先んじて、この禁足地へと足を踏み入れているようだ……。

若者よ、見ておくれ……村の命綱であるあの泉が、三日前の地震以来、ぴたりと止まってしまった。頼む、遺跡の奥へ進み、何が起きたのかを突き止め、水を村へ戻してほしい。

左手の柱にある笑う顔の視線の先を調べる
SCENE 01

あなたは老いた水守りセドの言葉を背に受けながら、広場の左手に立つ奇妙な柱へと歩み寄った。そこには他の厳めしい顔とは異なり、どこか不敵に歪んだ『笑う顔』が彫られている。あなたの鋭い眼差しがその視線の先を追うと、生い茂る濃い蔦の陰に、頑丈な石造りの隠し通路がひっそりと口を開けているのを発見した。運命の歯車が静かにかみ合い、新たな道があなたの前に姿を現したのだ。この暗がりから、冷んやりとした風が微かに流れ込んでいる。次にどのような行動をとるか、あなたの意志で決める時が来た。

隠し通路の奥へ進む
あなたは隠し通路の蔦を押し分け、ひんやりとした湿った空気が漂う暗がりへと足を踏み入れた。足元には石畳が続いており、かつて水が流れていた名残か、乾いた白い水垢の筋が微かに光を反射している。頭上の隙間から差し込む光が頼りの、静まり返った回廊を進むと、やがて視界が開け、壁面に不思議な浮き彫りが刻まれた分かれ道が現れた。そこには笑い、泣き、そして眠る三つの顔が、あなたを静かに見据えている。運命の歯車はあなたを次の試練へと導こうとしている。

壁の浮き彫りを観察する
あなたは立ち止まり、分かれ道の壁に刻まれた精巧な浮き彫りにそっと視線を向けた。あなたの知性と深い洞察力が、石に刻まれた古代の物語を紐解いていく。壁には、崖に降る雨が神殿に集められ、頂の水門から谷へ流れる仕組みと、水門の中心に嵌められた丸い緑の石『太陽の瞳』の姿が克明に描かれていた。この石が外されたことこそが、すべての泉を枯らした原因なのだと、あなたの頭脳は明確に導き出す。分かれ道には笑う顔、泣く顔、眠る顔の三つの石像が並び、それぞれが異なる道を示している。

周囲をさらに調べる
あなたは分かれ道に立ち、三つの顔の石像の周囲をさらに深く観察した。あなたの鋭い判断力が、眠る顔の石像のまわりに微かな違和感を捉える――その床の石版はわずかに傾斜しており、踏み込めば仕掛けが作動する危険な罠となっていた。その隣の泣く顔からは乾いた水路が上へ続き、笑う顔の通路からは安全な気配が漂っている。先へ進むべき道を選ぶ時が来た。

笑う顔の安全な通路を進む
あなたは安全な笑う顔の通路を選び、湿った石畳の回廊を慎重に進んでいく。やがて前方から、微かに天井が崩れたような光が差し込み、広い空間の気配が漂ってきた。運命の歯車に導かれるように歩みを進めると、崩れ落ちた天井から力強い光の柱が降り注ぐ大きな広間へと出た。その中央には、先客であるトレジャーハンターの姿が静かに浮かび上がっている。

撃つな、敵ではありません
SCENE 02

崩れた大広間の光の柱の中、あなたの声を聞いたトレジャーハンターのザックは、構えていた手をわずかに緩めた。彼は片足を痛そうにかばいながら、鋭い三白眼であなたをじろりと睨みつける。『敵じゃないだと?……ふん、怪しいもんだな。俺はこの足をやちまって動けねぇんだ。お前、水門から引っこ抜いたこの光る石球を見ろよ。これが欲しくてここに来たんじゃないのか?』彼の足元には、金の筋が走る緑の石球――村の命運を握る『太陽の瞳』が無造作に転がっていた。

敵じゃないだと?……ふん、怪しいもんだな。俺はこの足をやちまって動けねぇんだ。お前、水門から引っこ抜いたこの光る石球を見ろよ。これが欲しくてここに来たんじゃないのか?

相手が動けないということなので可能な限りの最大手段をもってトレジャーハンターを殺す
あなたは冷徹な瞳をザックに向け、その動けない隙を突いて容赦のない一撃を放つため、武器を構えて踏み出した。ザックはあなたの殺気に気付き、顔色を青ざめさせながらも慌てて身構える。果たして、この一撃は彼の防御を打ち砕き、命を奪うことができるか。あなたの実力を示すため、ダイスを振るのだ。

な、なんだと……っ! 本気で俺をやる気か……!
あなたの冷徹な一撃は、足の痛みに顔を歪めていたザックの防御を完全に打ち砕いた。鮮烈な軌跡を描いた刃が彼の急所を捉え、トレジャーハンターはその場に崩れ落ちるように倒れ込む。荒い息を吐きながら、彼は力なく緑の石球――『太陽の瞳』をあなたへと差し出した。「くそっ……俺の負けだ……持ってけよ……」と掠れた声を漏らし、ザックはそれ以上の抵抗を諦めた。あなたの圧倒的な力によって、この戦いは決着したのだ。
太陽の瞳 を手に入れた

くそっ……俺の負けだ……持ってけよ……

太陽の瞳を受け取る
あなたは敗北に打ち拉がれたザックから、金色の筋が走る緑の石球――『太陽の瞳』をしっかりと受け取った。手にずしりと響くその重量感からは、古の神々が宿したかのような神秘的な魔力が感じられる。ザックは痛む足を抱えながら、もはや逃げる気力もなく、その場で力なくうなだれている。目的の鍵を手に入れたあなたはいよいよ神殿の頂、すべての謎が眠る『水の間』へと向かう時が来た。崩れた大広間を後にし、さらに上へと続く太陽の階段を目指すのだ。

もうどうにでもしてくれ……その石が本当に厄介な代物だったってことさ……

殺すつもりだったがあなたは死ななかった。あなたが盗んだこの宝物のせいでこの遺跡の機能が止まり、村が渇水の危機にあった。返せと言っても返さないだろうから攻撃した。帰り道はこっちだ。
あなたは冷徹に事実を告げ、敗北してうなだれるザックの傍らを通り過ぎた。彼が持ち出したその緑の石球――『太陽の瞳』こそが、村の命運を握る水門の鍵である。ザックはあなたの言葉に青ざめ、自らが引き起こした事態の重さに気付いて震えている。あなたは彼を背後に残し、神殿の芯を貫く縦穴へと続く螺旋の石段、太陽の階段へと踏み出した。頭上の頂を目指すあなたの足取りは、確かな決意に満ちている。

俺が……村の泉を止めた元凶だったってのか……そんなつもりじゃ……ちくしょう……!

周囲の様子や縦穴の安全を警戒しながら進む
あなたは太陽の瞳を握りしめ、神殿の芯を貫く広大な縦穴へと続く螺旋の石段を慎重に上っていった。足元は崩れかけ、冷たい風が底知れぬ深淵から吹き上げてくる。鋭い判断力で周囲を警戒しながら進むあなたの目には、途中の棚に身を潜める巨大な山猫の姿が映った。母獣であるそれは、鋭い牙を剥き出しにしてこちらを威嚇しているが、まだ襲いかかってはこない。この緊迫した状況をどう切り抜けるべきか、あなたの選択が試されている。

持っている食料や肉を投げて気を引く
あなたは背負い袋から携帯していた保存肉を取り出し、身を潜める山猫へとそっと投げ与えた。肉の匂いに気付いた母獣は、鋭い牙を鳴らしながらも、地面に落ちた獲物にゆっくりと視線を移す。警戒心を解いたわけではないが、敵意が和らいだその隙に、あなたは音を立てぬよう慎重に階段を駆け上がった。いよいよ神殿の頂、『水の間』へと続く扉が目前に迫る。

母獣は門番なのか? 巨体を維持できるのはなぜか? 生かされているならなぜだ? 神殿に必要不可欠な存在なのか?_
SCENE 03

あなたは山猫の姿を静かに見送りながら、この神殿に息づく自然の摂理についてと思いを巡らせた。かつて水に満ちていたこの聖域では、豊かな恵みがすべての生命を支えていたのだろう。しかし、その水が失われた今もなお、この獣が生き延びているのは、神殿の奥深くにまだ微かに残る地下水脈の湿気や、外の世界へ繋がる抜け穴があるからに違いない。あなたの高い知性と深い洞察力は、この遺跡が単なる石の建造物ではなく、生態系そのものを内包した巨大な生命維持のシステムであることを看破していた。いよいよ神殿の最上階、『水の間』へと通じる扉の前に到達する。

扉を開ける前に、最近開けた痕跡がないか調べる
あなたは神殿の頂にある『水の間』の大扉の前に立ち、その表面を慎重に観察した。あなたの高い知性と鋭い判断力が、扉の隙間に残された微かな真新しい傷跡や、誰かが触れたばかりの真鍮の留め具の感触を捉える。間違いなく、数日前にザック以外の何者かがこの扉を開閉した形跡がある。それは静寂の奥に潜む、さらなる存在の気配をあなたに警告していた。

"太陽の瞳"を確実に持っているか確認し、ナップザックなどの見えないところに隠したうえで、門の向こうに誰かが武器を構えていることを想定しつつ静かに扉を開ける
あなたはナップザックの底を確かめ、金色の筋が走る緑の石球『太陽の瞳』が確実に隠されていることを指先で確認した。そして、扉の向こうに潜むかもしれない気配に備え、息を殺しながら慎重に両手で大扉を押し開く。重い石の扉がゆっくりと開き、荘厳なる『水の間』の全景があなたの視界へと静かに滑り込んできた。

柱の陰などに隠れ、異常がないか確認する
あなたは開いた扉の隙間からすっと身を滑らせ、巨大な石柱の陰へと身を隠した。天井の穴から降り注ぐ光が照らし出す『水の間』の中央には、かつて見た浮き彫り通りの巨大な石の輪と、丸いくぼみが静かに佇んでいる。部屋の奥には人影はなく、ただ乾いた石の床と冷たい風の音が響くだけだった。罠や待ち伏せの気配はない。いよいよ、手元にある『太陽の瞳』をあのくぼみへと嵌め込み、水門を開く時が訪れたのだ。

部屋の仕掛けや周囲をさらに調べる
あなたは柱の陰からそっと抜け出し、水の間の中央へと歩み寄った。巨大な石の輪と丸いくぼみをさらに詳しく観察すると、その周囲の床に微かな溝が刻まれていることに気づく。それは単なる水門の機構ではなく、かつてこの場所で何者かが儀式を行い、あるいは封印を施した痕跡であった。あなたの鋭い判断力と知性は、この石の輪を動かすことで水門が開くだけでなく、神殿全体の機構が大きく目を覚ますことを確信させる。いよいよ、太陽の瞳をくぼみへ嵌め込む時が近づいていた。

石の輪を回して様子を確かめる
あなたは手元から「太陽の瞳」を取り出し、水の間の中央にある巨大な石の輪のくぼみへと慎重に嵌め込んだ。ぴたりと収まった緑の石球から眩い光が走り、石の輪全体が重々しい音を立てて動き始める。しかしその直後、古代の機構が目覚めた衝撃か、激しい余震が神殿を揺るがし、天井から巨大な瓦礫が音を立てて降り注いできた! この危機を力強く乗り越えるため、あなたの筋力を試す時が来た。
太陽の瞳 を手放した
あなたは激しく揺れる石室の中で踏みとどまり、卓越した筋力で石の輪を力強く回し切った。ぴたりと太陽の瞳が嵌まった瞬間、轟音とともに水門が完全に開き、冷たい水が勢いよく水路を駆け下りはじめた!その圧倒的な水流と余震の衝撃で神殿が大きく揺れ動き、あなたは水路の方向へと押し出されるように飛び出した。

泣く顔の水路に飛び込んで滑り下りる
SCENE 04

あなたは開放された水門から勢いよく溢れ出した激流とともに、泣く顔の乾いた水路へと迷うことなく飛び込んだ。水流に押し流されるように暗い傾斜を一気に滑り降りていく。轟音と激しい水飛沫の中、全身に叩きつけるような衝撃を受けながらも、あなたは必死に体勢を維持しようとする。果たして、この急流を無事に駆け抜けて広場へとたどり着くことができるか。あなたの耐久力を示すため、ダイスを振るのだ。
あなたは激しい濁流に身体を預けながらも、卓越した耐久力で水路の激しい衝撃を見事に受け流し続けた。冷たい水飛沫が顔を叩きつける中、あなたは一筋の光に向かって勢いよく滑り降りていく。そして、轟音とともに飛び出したその先には、懐かしい朝の光に包まれた「石の顔の広場」が広がっていた。あなたが振り返ると、広場の中央にある石の顔の口から、待ちに待った豊かな水が勢いよく噴き出し、乾いた地面を潤しながら下流の村へと流れ出していく。運命の歯車が噛み合い、あなたの壮大な冒険はここに最高の結末を迎えたのだ。
EPILOGUE
あなたの勇敢な選択と知性が、乾ききった村に再び命の水を呼び戻した。水門から溢れ出した泉は谷を下り、人々が待ちわびる家々へと満ちていく。トレジャーハンターのザックもまた、あなたの導きによって救われ、それぞれの道を歩み出すことだろう。伝説の遺跡の謎を解き明かしたあなたの名は、英雄として末永く語り継がれるのだ。
CLEAR
