REPLAY魔道機械都市バベル

魔道機械都市バベル — セシルの冒険

冒険者セシル
ゲームマスターThe Catalyst
CLEAR
ターン
26
プレイ時間
23分
判定成功
6/10
挿絵
4

夕方の冷たい空気を切り裂くように、重厚な六つ鐘の音が霧の海を越えて響き渡る。あなたは底の見えない霧から突き出した煤煙塔の第三管橋の上に立ち、足元から伝わる微かな振動と、鼻をつく石炭と熱せられた油の濃厚な匂いを体感している。見上げれば、雲の上のようにそびえる上層塔群が琥珀色の灯りを妖しくまたたかせ、中央の王冠塔が威圧感を放っている。目の前では、裂けた大弁からゴーッという凄まじい音とともに高圧の白煙が噴き出し、周囲の視界を真っ白に染め上げている。手すりには、消えた若き技師が残したとされる下向きの矢と三本線の白墨の印が無惨に濡れていた。そこへ、煤にまみれた重厚な革エプロンを纏った男が、重い足音を立ててあなたに近づいてくる。

ガレ・ヴァンダール案内役

おい、よそ者だな。バルブの締め時を見誤るなよ……。夜の零時の大調律で、機関院はこの煤煙塔を永遠に切り捨てるつもりだ。血なまぐさい争いはご免だが、このままでは俺たちの家が消える。すまないが、あの弁の壊れ方と消えた技師の行方を調べてくれまいか。

セシルの行動

親方にさらに詳しい情報を尋ねる

SCENE 01

場面 1 の挿絵

ガレは厳しい目をあなたに向け、手元の真鍮製バックルを力強く掴み直した。「弁をよく見ろ、よそ者。内側からぶち壊されたんじゃない、上流からの遠隔操作で無理やり全開にされた痕跡がある。しかもあの制御箱には機関院の堅い封印が残ったままだ。職人の仕業になどできるもんか」彼はそう吐き捨てると、ごつごつとした手で煤よけ軟膏の小壺をあなたに差し出し、仲間を頼むとばかりに深くうなずいた。

煤よけ軟膏 を手に入れた

ガレ・ヴァンダール案内役

これを持っていけ。煤煙塔の空気をなめると肺がやられる。それと、手すりを見てみろ……消えたジンの野郎が残した白墨の印だ。あいつは第三昇降籠の方へ向かったらしい。

セシルの行動

上流の誰がやったんだろう?

あなたは噴き出す蒸気の向こう、制御箱に刻まれた機関院の厳重な封印を鋭い知性で見据える。上流からの遠隔操作——その不可解な事実の裏には、冷徹な計算で都市を操る何者かの影がちらついている。親方のガレはあなたのつぶやきを聞き逃さず、重々しくうなずいた。「そうだ、下層の俺たちには到底触れない仕掛けだ。この裏にいるのは誰なのか……それを暴く鍵が、あいつの残した足跡の先にあるはずだ」

ガレ・ヴァンダール案内役

上流の連中が何を企んでいるか、この目で確かめてきてくれ。手すりの白墨の印が指す第三昇降籠へ急げ!

セシルの行動

第三昇降籠へ向かって急ぐ

あなたは足元に広がる濃密な霧を蹴散らすように、白墨の印が示す第三昇降籠へと急いだ。錆びついた鉄のレバーを引くと、籠は金属音を響かせながらごう音とともに底知れぬ霧の底へと沈み始める。視界は数歩先までしか利かず、遠くで響く配管の唸り声だけがあなたの位置を告げている。籠が最下層の保守回廊にたどり着いたとき、静寂を縫うように古びた自動整備人形が真鍮の歯車をきしませながら配管の間を巡回していた。息を潜め、霧の中に消えた技師のわずかな足跡を頼りに蒸気溜まりの隠れ場所へ近づくには、その気配を鋭く読み取る必要がある。

霧の中の気配を読むの判定d20 16 + 2 = 18目標 12成功

あなたは鋭い判断力を発揮し、霧の奥で不気味に蠢く自動整備人形の歯車音と蒸気の噴射周期を完璧に見切った。人形たちの視線の隙間を縫うように古びた配管を伝い、あなたは微かに残された白い足跡をたどって安全な足場を進む。視界の悪さをものともせず、蒸気が渦巻く奥まった溜まり場へと音もなく滑り込むことに成功した。その暗がりの中で、追われる身である若い技師が息を潜め、警戒に満ちた目をあなたに向けて身構えている。

ジン・ロヴィッチ味方

っ……誰だ! 機関院の犬じゃないだろうな? ここまで嗅ぎつけてくるとは……何用だ!

セシルの行動

親方の名前を出して味方だと告げる

あなたは親方の名前を挙げ、煤煙塔を守るためにここへ来たのだとまっすぐに告げた。ジンの鋭い眼差しに浮かんでいた警戒の色が、わずかに揺らぐ。彼はあなたが親方の信頼を得ていること、そして自分が孤立無援ではないことに気づき、胸のつかえが下りたように小さく息をついた。「……親方が、あんたを寄こしたのか。あそこの頑固ジジイが人を寄こすなんて珍しいが……それなら話は早い」ジンの表情から警戒が消え、代わりに深刻な焦りが浮かび上がる。彼は懐から重く冷たい真鍮の板を取り出し、あなたの手のひらに押し付けた。ここに都市の命運を握る真実が記されている。

圧力記録盤 を手に入れた

ジン・ロヴィッチ味方

親方がよこしたって言うなら信じよう……。ほら、これを見てくれ。これが機関院の隠している真実だ。王冠塔が下層の圧力を意図的に抜き、上層へ回していた記録盤だ……!

説得の判定d20 14 + 1 = 15目標 11成功

あなたは堂々とした態度と確かな言葉で、この煤煙塔を救うために来たのだとジンを力強く説得した。ジンの手からしっかりと圧力記録盤を受け取ると、金属の冷たい感触とともに、そこに刻まれた上層の不正の証拠があなたの手に渡る。彼はようやく緊張を解き、安堵の息を漏らしながらあなたに協力を誓った。その時、回廊の奥から無機質な機械音が響き渡り、機関院の影が忍び寄る。

ジン・ロヴィッチ味方

あんたなら信用できる……! この記録盤を頼んだぞ。それに、心臓炉の炉心にはひびが入っているんだ。煤煙塔を切っても都市はもたない。昔の調律師の『共鳴音叉』を使えば炉心を鎮められるはずだ!

セシルの行動

君もついてきてくれ

あなたはジンに手を差し伸べ、一緒に来るよう強く促した。青年はしばらくあなたの顔を見つめ、やがて自嘲気味に苦笑しながらも力強くうなずいた。「一人じゃすぐに機関院の犬どもに見つかるか。……分かった、あんたについていくよ」ジンを連れ立って霧の回廊を抜けたあなたは、今は使われておらずひっそりとそびえ立つ鐘楼塔の麓へとたどり着いた。長年の湿気で崩れかけた階段の先には、旧調律師の工房へと続く重い扉が待ち受けている。階段には足を踏み入れると微かな警報音が響くような仕組みが仕掛けられており、慎重に足場を選んで登らなければならない。

ジン・ロヴィッチ味方

一人じゃすぐに捕まるだけだ。共鳴音叉の場所なら知ってる。……行こう、あの鐘楼塔へだ!

セシルの行動

いい考えはないかな?

SCENE 02

場面 2 の挿絵

あなたはジンを連れて、湿気と古びた油の匂いが漂う鐘楼塔の階段を慎重に登り、旧調律師の工房の重い扉の前にたった。扉には鍵穴がなく、代わりに幾重もの共鳴管と複雑な音響仕掛けが埋め込まれている。ジンは壁に刻まれた古い楽譜と、塔の外から不気味に響く蒸気管の唸り耳を澄ませながら、何かを手がかりに音の組み合わせを探ろうとしている。

ジン・ロヴィッチ味方

壁の楽譜と、外を這う蒸気管の唸りを聴いてくれ……! この扉を開ける和音を間違えると、塔全体の警報が鳴り響いちまう。あんたの判断力で、正しい音を聞き分けてくれよ!

音の聞き分けの判定d20 13 + 2 = 15目標 13成功

あなたは壁に刻まれた古い楽譜の記号と、窓の外を這う太い蒸気管の不気味な唸り声にじっと耳を澄ませる。頭の中で幾重もの音程を組み立て、正確なタイミングで共鳴管に息を吹き込むと、扉の奥でカチリと重い歯車がかみ合う音が響いた。次の瞬間、重厚な鉄の扉がゆっくりと内側へ開き、中から古い埃と磨かれた真鍮の冷たい匂いがふわりと漂ってきた。

セシルの行動

工房の中に入って祭壇を調べる

あなたは開いた扉をくぐり、古い調律師の工房へと足を踏み入れた。室内には幾何学的な測量器具や金属片が散らばり、中央の祭壇の上には厳重な真鍮のケースが鎮座している。その中には、ほのかに青い光を宿す『共鳴音叉』が収められているが、頑丈な留め金と複雑なネジで厳重にロックされている。側には調律師が残した古い手順書が広げられているが、特殊な手順で外さなければ音叉を手に入れることはできない。

器用な手さばきの判定d20 8 + 1 = 9目標 12

あなたは古い手順書を見ながら真鍮のケースの留め金を外そうと試みたが、焦りからか指先が滑り、精巧なネジがわずかに歪んでしまう。ケースは頑なにとざされたままであり、中の共鳴音叉を取り出すことはまだできない。背後で、ジンが息を呑みながらあなたを見守っている。

ジン・ロヴィッチ味方

おっと、焦るなよ! そのネジは特殊な向きに回さなきゃ外れないんだ。もう一度、手順書をよく読んでくれ!

セシルの行動

ジンにやってもらう

あなたは手先が器用なジンに視線を送り、ケースの開け方を任せることにした。ジンは「任せとけって!」と頼もしく頷き、器用な指先で調律師の手順書通りにネジの特殊な向きを読み解きながら、真鍮のケースを的確にいじっていく。カチリ、と心地よい小さな音が響き、重い留め金が外れてケースがパカリと開いた。中から青く神秘的な光を放つ『共鳴音叉』が姿を現し、工房の空気が澄んだ音の気配に満たされる。ついに炉心を鎮めるための鍵を手に入れた瞬間だった。

共鳴音叉 を手に入れた

ジン・ロヴィッチ味方

やったぞ! これが共鳴音叉だ。これさえあれば、あの割れた炉心を鎮められる……! さあ、早くここを出よう。

セシルの行動

ここから出る

あなたは共鳴音叉をしっかりと握りしめ、ジンを伴って旧調律師の工房の扉を開けた。しかし、その視界に飛び込んできたのは冷徹な美丈夫の姿だった。灰色の制服を纏った主任監督官ヴァルター・フォン・アインが、数名の精鋭警備隊を従えて静かにあなたたちの退路を塞いでいる。彼は銀縁の眼鏡の奥から感情のない瞳であなたを見据え、決して声を荒げることなく優雅に一歩を踏み出した。

ヴァルター・フォン・アイン敵

おや、奇遇ですね。その手に持っているのは旧い調律師の遺物でしょうか。……セシル君、その記録盤と音叉をこちらに渡しなさい。一本を切れば六本が助かる。無意味な抵抗はやめにして、上層での安定した職を用意しようではありませんか。

セシルの行動

1本を切った後はどうなる?また1本切っていくのか?

ヴァルターは冷徹な美しさを湛えた笑みを崩さず、あなたの問いかけに静かに答えた。「素晴らしい洞察ですね、セシル君。都市の心臓炉の出力が落ちている以上、生存の均衡を保つには最も負荷の高い下層を切り捨てるしかないのです。今回の煤煙塔が最初であり、そして最後であることを願いますがね」彼の背後で警備隊が真鍮の銃口をじわりと向け、逃げ道を完全に塞いでいく。

ヴァルター・フォン・アイン敵

論理的な疑問ですね。ですが、感情論で都市全体の死滅を座して待つわけにはいきません。記録盤と音叉を置いて、こちらへ来なさい。

説得による論破または脱出の判定d20 12 + 1 = 13目標 13成功

あなたはヴァルターの冷徹な論理の裏にある破綻を鋭く突いた。一塔を切り捨てればまた次が切り捨てられるという連鎖の矛盾を論破された瞬間、監督官の完璧に統率された仮面にわずかな動揺が走る。その隙を見逃さず、あなたはジンを伴って背後の保守ダクトへと身を滑り込ませた。警備隊の銃口が火を噴く直前、蒸気と闇にまぎれて包囲網を完全に突破することに成功する。

ヴァルター・フォン・アイン敵

ふむ……論理の隙を突くとはね。だが、この街の計算を覆すことは誰にもできんよ。

セシルの行動

良いアイデアはないか?

あなたはジンを連れて保守ダクトを抜け、ついに王冠塔へ続く大吊橋のたもとにたどり着いた。しかし、屈強な機関院の警備隊が真鍮の銃を構えて道を完全に封鎖している。正面突破は不可能だ。ジンは息を潜めながら、外壁に這う巨大な蒸気管をよじ登るか、物資を運ぶ気送便の筒に潜り込むか、あるいは職員のふりをして堂々と門を通るかの三つの道を示した。どうやってこの鉄壁の封鎖を突破する?

ジン・ロヴィッチ味方

正面は完全に固められてるな……。外壁の蒸気管を自力で登るか、荷物に紛れて気送便の筒に飛び込むか、それとも職員のふりをしてごまかすか……どれにする?

セシルの行動

気送便の筒に潜り込む

あなたは意を決して、巨大な気送便の筒の積み込み口へと飛び込んだ。冷たい金属の内部は暗く、荷物に紛れ込むように身を縮こまらせると、直後に猛烈な吸引気流があなたを呑み込んでいく。シューッという耳をつんざくような音とともに、金属の管内を凄まじいスピードで弾丸のように射出される。激しい横揺れと重力加速度が全身を打ちつけ、鋭い痛みが走る。しかし、その圧倒的な疾走の末に気送便の蓋が勢いよく開き、あなたは王冠塔の内部へと放り出された。

体力が 10 減少した

セシルの行動

周囲を観察する

あなたは気送便の筒から這い出し、王冠塔の内部へと足を踏み入れた。周囲は磨き上げられた真鍮と冷たい大理石で彩られた壮麗な回廊だが、そこは厳重な警備の網の目だった。少し先では、自動整備人形と見張りの職員たちが規則正しい足音を響かせながら巡回を続けている。物音一つ立てられない緊張感の中、あなたは身を潜めて隙間をうかがう。

潜入と回避の判定d20 15 + 1 = 16目標 12成功

あなたは持ち前の素早い身のこなしと鋭い反射神経を活かし、自動整備人形の視線を完璧にかいくぐって回廊の死角を縫うように進んだ。規則正しく巡回する職員たちのシフト交替の瞬間を見逃さず、冷たい真鍮の壁沿いに音もなく滑り込むことに成功する。目の前には、脈打つような蒸気の唸りを上げる心臓炉の間へと続く最後の扉が重々しくそびえている。ついに、すべての運命を決定づける最奥の回廊へとたどり着いたのだ。

セシルの行動

周囲の様子をもう一度探る

あなたは目の前にそびえる巨大な心臓炉の間を見据えた。周囲の回廊では、灰色の制服を纏った機関院の評議員たちが重苦しい面持ちで集まり、主任監督官ヴァルターが切り離しの大レバーへと歩み寄っている。ヴァルターは冷徹な眼差しで周囲を圧倒し、部外者の介入を許さない空気を漂わせている。その圧倒的なプレッシャーの中で、あなたは今まさに、この大調律の執行を止めなければならない。

ヴァルター・フォン・アイン敵

間もなく零時の大調律が始まります。これ以上の無用な干渉は、都市全体の秩序に対する反逆とみなしますよ。

セシルの行動

圧力記録盤を掲げて評議員たちに叫ぶ

あなたは心臓炉を囲む重厚な回廊の中央へ躍り出ると、懐から圧力記録盤を力強く掲げた。その青白い冷光は評議員たちのざわめきをピタリと静め、広大な空間に張り詰めた緊張感をもたらす。主任監督官ヴァルターは優雅な物腰を崩さぬまま、静かにあなたを見据えた。「それがどうしたというのですか」と冷ややかに言い放つ彼の声が、巨大な炉の唸り声にかき消されていく。今こそ、都市全体の運命を握る真実を告発するときだ!

ヴァルター・フォン・アイン敵

ふむ……不規則なノイズを鳴らす瓦礫を持ち出してきたところで、大調律の進行が揺らぐことはありませんよ。おやめなさい。

セシルの行動

圧力記録盤に記された数値を大声で読み上げる

あなたは圧力記録盤を両手で掲げ、そこに刻まれた偽りのない数値を心臓炉の間に響き渡る声で読み上げた。「見よ! 王冠塔は下層の圧力を意図的に抜き、上層の灯りへと回していたのだ! 煤煙塔の破壊工作など機関院の捏造にすぎない!」その真実の告発は評議員たちのざわめきを一瞬で静め、どよめきへと変えた。主任監督官ヴァルターは険しい表情であなたに歩み寄り、証拠の音声をかき消そうと伝声管のバルブへ手を伸ばす。その隙を突き、あなたは記録盤を素早く伝声管の口へと押し込もうと試みる。

ヴァルター・フォン・アイン敵

愚かな……その無謀な真実の暴露が、都市全体の均衡を崩壊させるということが分からないのですか!

素早い機転の判定d20 10 + 1 = 11目標 12失敗

あなたは素早く伝声管へ記録盤を押し込もうと手を伸ばしたが、ヴァルターの冷徹な一歩がそれを阻む。狙いが外れ、数値は全塔へと完全に響き渡る前に途切れてしまった。しかし、今は立ち止まっている暇はない。目前で脈打つ心臓炉の魔晶炉心にひびが走り、凄まじい高熱の蒸気と激しい振動が全身を襲う。共鳴音叉を正しい角度で当て続け、この暴走を鎮めなければならない。耐え難い熱の苦痛に立ち向かうため、耐久力の限界を試す時が来た。

ヴァルター・フォン・アイン敵

愚かな……! 記録を流しきれずとも、炉心の崩壊を止められねば都市も共倒れだ。大人しく引き下がりなさい!

炉熱に耐えて音を保つの判定d20 10 + 1 = 11目標 14失敗

あなたは激しく噴き出す高熱の蒸気と炉心の振動に全身を晒しながら共鳴音叉を突き立てようとしたが、あまりの凄まじい熱量と衝撃に押し戻されてしまう。直撃した熱波があなたの体力を深く削り、冷や汗が頬を伝う。しかし、ここで諦めるわけにはいかない! 再び音叉を構え直し、暴走する炉心を鎮めるための挑戦を続けるのだ。

体力が 15 減少した

炉熱に耐えて音を保つの判定d20 10 + 1 = 11目標 14

あなたは激しい炉熱と振動に押し戻され、手から零れ落ちそうになる共鳴音叉をかろうじて握りしめた。全身の皮膚が焼け付くような熱風が吹き抜け、体力が大きく削られていく。しかし、あなたにはまだ手元に煤よけ軟膏がある。これを厚く塗り直せば、炉心の狂った熱を一時的に和らげ、再び音叉を正しい角度で突き立てる道が開けるはずだ。

ヴァルター・フォン・アイン敵

無駄な足掻きです。その熱に耐えきれず、あなたの方が先に燃え尽きるでしょう。

炉熱に耐えて音を保つの判定d20 13 + 1 = 14目標 14成功

あなたは煤よけ軟膏をたっぷりと塗り直し、再び沸き立つ高熱の蒸気と凄まじい振動の嵐の中へと踏み出した。共鳴音叉を炉心のひび割れへと正確に突き立てると、全身を焦がすような激痛が走るが、見事に正しい音程を捉え続けた。次の瞬間、暴れ狂っていた炉心の唸りピタリと止み、青い光が穏やかな調和を取り戻していく。切り離しの理由は失われ、都市の心臓炉は静寂と安定を取り戻した。

共鳴音叉 を手放した

SCENE 03

場面 3 の挿絵

SCENE 04

場面 4 の挿絵

EPILOGUE

エピローグの挿絵

共鳴音叉の放つ澄んだ和音が心臓炉の奥底まで染みわたり、ひび割れた魔晶炉心は穏やかな光を取り戻した。大調律の場で切り離しの理由は完全に消え去り、主任監督官ヴァルターの冷徹な計画は崩れ去る。評議員たちは真実の記録と炉心の奇跡の前に静まり返り、煤煙塔の切り離しは永遠に阻止された。後日、七本の塔の間で熱と灯りを公平に分け合う新たな取り決めが結ばれ、バベルの都市は新たな均衡と穏やかな未来へと歩み始めたのである。

CLEAR
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